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キッチン前の壁はあり?orなし?

2024/10/31(木) すべて建築士 Haru住まい

リビングと同じくらい、毎日使用する場所で使いやすさ、見た目、選ぶときに皆さまかなり迷われる部分のキッチンのお話です(^^)

皆さんは、毎日キッチン廻りの掃除はされますか?私は毎日使ったらその都度ピカピカに掃除するタイプではなく(笑)

すごく油が飛んだ時や気になったときにサラッと掃除をしています。

かつてのキッチンはキッチン前にはタイルが貼ってあることが多く、タイル目地の部分に汚れがたまりやすく、お掃除が大変という悩みがたくさんでした。

現在のキッチンはほとんどのメーカーさんがキッチンパネルをセットで販売されていて、合わせて購入される方が多いのではないでしょうか。

さらにマグネットのくっつくキッチンパネルまであり、便利なものがたくさん出てきました。

キッチンパネルは火の回りに使用できるように不燃性能があり、表面がツルっとしているため、汚れてもとサッと拭き掃除をするだけで掃除が完了します。なんとも便利な優れものです(^^♪

私はどちらかというと面倒くさがりでなるべく家事の手間を省きたいと思っていて、おしゃれなカッコいいオープンキッチンよりも、腰壁で少し手元が隠せるようなキッチンの方が自分には向いているかなと思っています。

 

手元が全て隠れるわけではなく、よく見ると、水栓や洗剤ボトル、調理器具の頭はちょこっと飛び出るのですが、シンクにコップが置いてあってもリビングからは見えず、少々たまっていても気になりません(*^▽^*)

見えるほうが掃除をしないと!という気になって良いのかもしれないですが、私には向いていません(笑)

 

こちらがキッチンに立っているところからの目線です。

キッチン天板の標準高さはH850で、標準を選ばれることが多く、その場合腰壁は床からH1000で作っています。

このキッチン天板から150㎜の高さが私は好きでよくご提案しています。

少し壁があるだけで、コンセントの設置も可能。

ハンドブレンダーなどキッチン廻りで使用したい家電もたくさんありますよね。

この150㎜の壁がとても良い仕事をしています(^^)

そしてこの解放感。キッチン上に吊り戸があるのとないのでは見え方が全く違います。

コンロの前の壁はこちらのお家では壁になっていますが、オープンなキッチンだとこの壁もなくなり、もっと開放的なキッチンとなります。

でもキッチンの最大の問題、、、私は油跳ねだと思っています。

少し炒めただけでも意外と油跳ねしますよね(^^; そして床にも飛ぶので、キッチン廻りと合わせてキッチンの床まで掃除をしないといけなくなったり、ほんとに面倒くさい家事です(^^;

このお掃除問題がコンロ前に壁があるか、ないか、かなり重要になってきます。

お家によってリビングの幅、奥行きも様々です。

キッチンと横並びでダイニングを配置できるお家もあれば、細長いリビングでキッチン前にダイニングテーブルを配置したりレイアウトもお家に合わせて様々です。

このコンロ前の壁が解放感の邪魔をしてしまう場合もあります。

先日工事させて頂いたマンションリフォームでは、コンロ前にはガラスを取付しました。

ついお掃除の手間を考えるとコンロ前は壁の方が良いのではとご提案してしまいがちですが、Y様のコンロ前の壁があることでの圧迫感が気になるというお声からガラスパネルという選択をしました。

いざ完成したものを見ると、ガラスで大正解でした!!

 

キッチンとリビングとの間の間仕切り壁や垂れ壁はコンクリートになっており、触ることが出来ない部分でした。

そのため、キッチン前がガラスになっていることで、キッチンからリビングまでの奥行きを感じられることでかなり圧迫感の軽減になっていました。

 

このように目線の高さだけガラスにして、上の垂れ壁は壁にすると、レンジフードも一般的な形のものを使用できるので、後々レンジフードを取替することになってもコストはサイドフードよりも抑えられ、選べる幅もたくさんあります(^^)

 

そして、ガラスのこのスッキリとしたシンプルさ。

ガラスを採用してよかったなあと思いました。

今までの経験からこれの方が便利です!使いやすいです!とアドバイスできることもたくさんあるのですが、やはり、住んでいるお客様が一番その家のことをわかっていらっしゃいます。遠慮せず、気になったことはどんどん担当設計に投げかけてください。とことんお話しをし、良いものが出来るように一緒に考えます。

どの現場でも設計、監督ともに勉強になることがたくさんあります。まだまだ未熟なところもありますがお客様に満足していただけるように精一杯務めさせて頂きます。

 


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