高気密高断熱の家に欠かせない「C値」とは?
前回のブログ(注文住宅の現場へ 高気密高断熱の家)の続き。
今回は、家づくりをお考えの方なら特に、よく耳にされているであろう「C値」について、簡単にご紹介したいと思います。
新しいお家は「高気密高断熱」にしようか・・・とご検討中の方もいらっしゃるかと思います。その際、このC値(相当隙間面積)が、ひとつの重要な指標になっています。
C値の基本概念、断熱性能との関係、高気密高断熱住宅のメリットって、どんな事があるのでしょう♪
C値とは?— 住宅の気密性を示す重要な指標
C値は住宅の気密性能を示す数値で、以下の計算式で求められます。
C値(㎠/㎡)= 住宅全体の隙間面積 ÷ 延べ床面積
この数値が小さいほど住宅の隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。
C値の基準
住宅の種類 | C値の目安(㎠/㎡) |
---|---|
一般的な住宅 | 5.0〜2.0 |
高気密住宅 | 1.0以下 |
高性能住宅 | 0.7〜0.5 |
弊社の住宅(建築中) | 0.2 |
C値と断熱性能の関係
先日、ワンスターで現在建築中の「注文住宅@京都市伏見区」の現場にて、気密測定をしましたところ、「C値=0.2」という数値が出ました♪(※↑上記写真)
写真上部、矢印左横の数値がそれに該当します。これは、きわめて高い気密性能を表していることになります。
ここで、少し気になるのが、「気密性」と「断熱性」の関係性です。「高気密高断熱の家」という言葉はよく目や耳にしますが、この関係って実際は、どんな事があるのでしょうか。
気密性(C値)と断熱性の関係
(※気密処理)
(※気密処理)
(※吹き付け断熱)
気密性と断熱性は密接に関係しています。
どれだけ優れた断熱材(例えば、性能や素材、厚みなど)を使用しても、家に隙間が多いと暖気や冷気が逃げてしまい、十分な断熱効果が発揮されません。
C値が高い住宅 | C値が低い住宅 |
---|---|
隙間から暖気・冷気が逃げやすく、冷暖房の効率が低下 | 暖房・冷房効率が向上し、少ないエネルギーで快適な室温を維持 |
室内外の温度差が生じやすく、結露やカビの原因に | 室内の温度が安定し、結露やカビを防ぐ |
これらを見ていきますと、高い断熱性能を活かすには、気密性(C値)を低く抑えることが重要になってくることが分かりますね。断熱材だけがよくても高い効果を発揮するかといえば、一概にそうとも言えないという事ですね。
また、気密性についても、例えば天井の下地に気密シートを使用しているからといって、施工が十分でないと、こちらも高い気密性を保持できるとは言い難いという事です。
高気密住宅のメリット
✅ 省エネ効果で光熱費削減
気密性の高さにより冷暖房効率が向上し、過度なエネルギー消費を抑えられます。
✅ ヒートショックを予防
部屋ごとの大きな温度差が少なくなり、寒暖差による健康リスクを軽減できます。
✅ 遮音性の向上
外部の騒音が入りづらく、一般的に静かで快適な住環境を実現できます。
✅ 結露・カビを防ぐ
計画的な換気が可能になり、湿気がこもらず、結露やカビの発生を抑制できます。
✅ 住宅の長寿命化
結露による建材の腐食を防ぎ、家の耐久性にも貢献します。
まとめ
C値(相当隙間面積)は住宅(室内)の快適性や省エネ性能に大きく関わる重要な指標です。
ワンスターで現在建築中の高性能住宅(@京都市伏見区)では、C値=0.2の気密性を有します。
家づくりでは、重視したい点は人それぞれにお持ちだと思います。
耐震性能が気になる方、断熱性能が気になる方、とにかく動線が重要な方、デザイン重視な方・・・総合的に、どの部分を優先したいかによっても、家づくりの方向性は変わってきますが、断熱性能を優先されたい方は、この「C値(気密性)」についてもご参考になさってみてください♪
ただいま建築中の「高性能住宅」の現場レポートはこちら
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