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日照計画!新築バージョン!

2023/05/23(火) 建築士 Sana住まいすべて

先週見学会を開催させていただいたお家K様。

耐震等級3・温熱環境5の長期優良住宅仕様

準耐火建築物の3階建ての新築のお家でした。

 

こちらの地域には高さ制限があり、北側の高さがとても厳しい場所になっています。

高さ制限があるのは、南側の日照をとりやすくするためです。

自邸の高さも厳しくなる分、南側にある隣家の建物ももちろん高さに配慮して建ててくれるため、

自邸の日照も確保されやすいです。

 

断面

K様邸の南には2階建てのお家がたっています。

現在は空き家です。

そのため、2階でも十分に明るく、2階リビングのK様邸にはとても好条件です。

2階

2階の窓も今はとても明るいです。

 

でもここで感じるのが、この空き家・・。

いつ3階建てになってもおかしくないと思いませんか?

 

最初は光が入ってきて明るいリビングでも、数年後に南に家が建って暗いお家になったと言うお話はよく耳にします。

実際にリフォームで現地調査に行かせていただいた時、ご相談を受ける内容でもあります。

 

こちらのK様邸の南側も将来3階建てが建つ予定で計画を進めないといけません!!

将来、南側に3階建てが建っても ヒヤっとしないように!

日射

 

南面に吹き抜けを設け、採光を取れる設計をこの時点で考えます!!

吹き抜け

吹き抜け

午後1時ぐらいの様子です。

午前中は東面である正面の掃き出し窓から光が入りとても明るいK様邸。

午後になると太陽が南へ移動して、東側の窓からの直接日照は得られません。

曇り空のやわらかい光に変わります。(この光も優しくて好きですが(#^^#))

 

3階

もちろん3階はこんなに明るいです(#^^#)

 

防犯や熱損失のこともありますので、

窓は大きければ大きいほどいいとは限りません。

 

採光がたっぷりとれる南面をメインに大きな窓を設け、

北側や西側は換気窓ぐらいがいいのではないかと思っています。

 

防犯に配慮した換気窓サイズはユーチューブでも載せております。

防犯にいい縦スリット窓

 

そしてそして、南面の窓もう一つ注意が必要です!!

それは夏!!

家の中が明るいのはいいけれど、直射日光が差し込んで暑いのは辛いですよね・・。

エアコンの効きも悪くなるし、とても非効率です。

最近のお家はキューブ型になっていて庇がないお家が多いです!

 

でも形がおしゃれだからと言って庇を設けないと夏暑い家になってしまうかもしれません。

 

K様邸も屋根に庇が無い家であるため、南の窓上には庇を設けました。

庇

D230の付け庇です。

庇

夏の太陽高度は京都近辺の場合79.4°になります。

庇が少しでもあると直射日光をカットできますね!

そして太陽高度の低い冬の光だけ差し込んでくれるとても快適なおうち(#^^#)

もし庇が無いと、、

庇

リビングの床に直射日光が辺り、暑い( ;∀;)リビングになってしまうのです・・・。

また、換気で窓をあけてお家を留守にしても、急な雨で家の中がビショビショになることも防いでくれます。

永岡家は換気が大好き!!いつも防犯上有効な窓は開けています。

そしてもちろん庇は付いています!!

この庇に何度も助けられました(#^^#)

永岡家の庇ブログ

 

今も、住んでからも変わらず快適に過ごして欲しいです。

ずっと先のその先・・・。のことも考えた暮らしをご提案していきたい!

設計永岡はそう思います。


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